[R18][SenSaka] ジャンケンで負けた方が下...?

Author: 塩らっきょ。

Link: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23336697

-----------------------------

attention

このお話はnmmn作品となります。
意味のわからない方は閲覧しないでください。

せんさか真ん中バースデーおめでとぉぉぉ〜♡♡

サカチュワン最近センチャンのこと大好きだね????
キャラクリでセンラのこと作ったんでしょ?ホラーは怖いからセンラの配信聞くんでしょ??????
センチャンのこと大好きだねぇ♡♡
センラさんも最近配信で坂田坂田坂田ばっかり、へぇ?大好きじゃん。彼氏面やめろよ、萌えるだろ。
かわいいよかわいいよサカチュワン♡♡♡♡♡♡
ハァハァ...かわい゙い゙坂田さん...はぁ、

-----------------------------

「ちょっちょっと待ちセンラっ!考え直すことも時には必要やでっ?」

「今さら何言ってんねん。じゃん負け言ったんは坂田やろ、往生際悪いで」

これは何かの間違えや
いや、じゃないとおかしいっ!!
なんで、なんで俺っセンラに押し倒されとるんっ!?

「普通に考えてみいっ!センラの方が美人やし声もキレイやろっ?あとほら、俺よりケツでかいしっ」

「そんなデカないわ!というか今それ関係ないやろ、なにさらっと俺のことディスっとるん?」

「じゃあ、胸とかっ?やっぱり固いより柔い方がええやろっ?」

「雄っぱい...」

雄っぱい言うなや!!
俺の悲痛な叫びなんかまったく聞こえてないとでも言った様子のセンラは、センラの下でもがく俺の雄っぱい...もとい胸をわしずかみにする。

「かたいなぁ...」

「なっ?せやろっ?俺の触っても楽しないやろっ?」

「そんな言ったって俺もそんな柔くないで。ほら、男性ホルモンマシマシやから」

「じゃあやめよーや!もっとケツも胸もある人の方がええやろっ?」

「ケツも胸も...」

俺の上で動きを止めて考えるように宙を見上げたセンラは本当に最悪な思考にたどり着く。

「まーしぃ.........?」

「...」

「...」

「いやいやいや、ないやろっあかんやろっ、センラお前まーしぃのこと抱きたいって思うんかっ!?」

ぱぁんっ!といい音が鳴るくらいの勢いで頭を叩けば、叩かれた場所を抑えながらセンラがおもむろに俺の腕を掴む。
ひぇっ...なんて声にかぶせるように目がすわったセンラが口を開いた。

「まーしぃは抱こうとは思わんなぁ...」

「ならっ」

「でも坂田ならいけるで」

「はッ...っっ!?」

倒されていたカーペットの上に両腕を押さえつけられて、乗り上げるようにして真っすぐ見下ろしてきたセンラはそのまま、なぜか俺に口を塞ぐようにキスをした。



「俺、坂田なら抱きたいと思うで。...ってか、今思った」



その行動とその言葉とその雰囲気と。
あとハメを外して飲みまくっていた酒のせいもあるだろう。
センラにキスをされた。
もう頭はこれでいっぱいで、抵抗なんてできやしなかった。


そもそもこんなことになったのもセンラのせいだ。
あとまーしぃも悪い。

浦島坂田船ハウスで4人で飲んでいたんだ。
まーしぃが面白がってゲイビを見せてきて、そのまま眠たそうにしていたうらさんを抱えて颯爽と帰って行ったのが悪い。
あ、じゃあこのままお開きで...なんて思っていたのに。

「なんや2人とも帰ってもうたん?しゃーない坂田次なに飲むー?」

なんて酔ったセンラに無理やりセンラの横に座らせられて、次の缶を強制的に開けさせられたのも悪い。
そしたらセンラがなにを思ったのか。

「でも坂田ならできそうやわ」

「はぁ?なんの話?」

「さっきまーしぃが見とったAV」

「それがなに」

「やから坂田とならSEXできるわ、俺」

「はぁっ!?」

飲んでいた酒を噴き出すレベルの衝撃だった。
その時俺なんて返したんやっけ、と言っても数十分前の話なんやけど、多分頭回ってなくて

「...まぁ、俺もできんくないかも」

まーしぃとうらさんを思い浮かべて、3人の中ならセンラが一番マシかも...?なんてぶっ飛んだ想像してしまって。

酒の缶を置いたセンラが、どうする?なんて聞いてくる。
そのどうする?がヤるかヤらないかの話じゃないことなんか、分かりたくないけどわかってしまった。
どっちが抱くか、抱かれるか...

この時俺、なんて答えた?
あれ、もしかして一番の戦犯は俺なんじゃ...

「じゃんけんで負けた方が抱かれる側、とか...?」

今思えばほんまに意味わからん。正直酔ってておかしな発言をした自覚はある。
だってセンラに抱かれるとか考えてへんし、そもそも俺センラを抱くとかも想像できらんもんっ!
案の定じゃんけんに負けた俺は、

「ふふっ、俺が上やね?」

なんてアルコールのせいで赤らんだ肌と濡れたふっくらとした唇。
機嫌良さそうな声色で吸い込まれそうなほど妖艶に笑った男に、トンっと体を押された。







何回考えたって戦犯は自分自身だ。
でも悪いのは全員。さっさと帰ったうらさんも、ゲイビを見せてきたまーしぃも、なぜか俺を抱くのに乗り気なセンラも、ほんまに悪い。

「俺、坂田なら抱きたいと思うで」

その言葉に、なんとか断る理由を探して。


「うらさんたち、戻ってくるかも」
「ええやろ、見せつけたる」

「俺、男やし、」
「さっきのAVも男やったやろ」

「下なんかしたことないしっ、センラもそんなヤツ抱いてもセンラが楽しくないやろっ?」
「へぇ?俺の心配してくれるんや?」


「もっと可愛い子の方がええやろっ、なっ?」

焦りで早口になっていく俺とは反対に怖いくらいに落ち着いているセンラは、さっきまで飲んでいたグラスを手に取った。
口に含んだのはセンラが好きなハイボール。
だけど配信のない今日はいつもみたいな薄味じゃない。
それを喉の奥に流し込まずに、俺に唇を重ねた。

「んッ!?ぅ゙っんっ...んっく、ッ」

「んっ...はぁっ」

「はッ...はっ、ぅえっ...これ、まず、」

流し込まれたハイボール。
口いっぱいに広がったアルコールの苦みが、無理やり喉の奥に流れ込んでいき熱を帯びる。
酒が通ったところが焼けるように熱い。
文句を言ってやろうと、きっと睨み上げた先で濡れた唇を舌で舐めとったセンラが囁いた。

「お前はかわええよ?そうやってすぐ焦る所も、強く抵抗できないところもなんだかんだ俺に甘いところも」

「せ、んら...っ?」

「ええから黙って俺に抱かれとき?絶対気持ちええって鳴かせたるから」

さっきまでのアホみたいな酔っ払いはいったいどこへ行ってしまったのか、欲を孕んだ雄の目がじっと俺を見下ろして口元だけがふっと微笑む。
ただでさえ綺麗な顔、その同い年とは思えない大人の笑みに押されて、うなずいてしまいそうになった時点で俺の負けっ...

「ははっ、今ちょっと抱かれてもええって思ったやろ」

「ッッ...思ってへんわ!!」

あぶないっ...完全に流されるところやった...っ
俺はそんな簡単な男やないっ!なんて腕に力を込めて、言葉が止まる。
焦っているのが伝わってしまったのか、センラは面白いものを見るような目で見下ろしてくる。

どうしよう、腕...ぜんぜん動かんっ...
手首を押さえつけられた腕はびくともしない。
上から抑えてるからもあるけど、多分それ以上にセンラの力の方が上。

「腕押し返せないんや?かわええなぁ?」

「うっさいっ、こんな抑えられ方したら誰やって動けへんやろっ!」

「それだけやないやろ。坂田お前、自分でセンラには勝てないって決め付けとるんやない?」

「はぁっ?ぁ...っちょっ、センラっ」

「じゃんけん勝ったらどうするつもりやったん?そんなんで勝っても俺のこと抱けへんやろ」

なにこれっなにこれっ...
俺の腕を抑え込んだままセンラがあつい唇を寄せる。
首元に触れた唇に、ゾクリと今までに感じたことのない感覚が体を走る。
舌先が喉にあたる感覚に身をよじると、そんな反応を楽しむかのようにセンラは、ツーっと舌を滑らせた。

「んッ...ゃ、せんらぁっ」

「んー?なしたん」

「なしたん、やなくてっ」

「なに、これ気持ちええやろ?」

気持ちいのか、気持ち悪いのかもわからない初めての感覚。
ぞわぞわと背中の奥からせりあがるような痺れにもがく。
その間にもその動きひとつひとつに体が勝手に反応してしまう。

「なに、いやなん?」

「いやとかも、わからんっこんなん、知らへんっ」

「ふーん?かわええやん」

よしよし、なんて子供をなだめるかのように頭を撫でられて掴んでいた手首を離された。
今度はその手の指先に、センラの指が絡む。

「じゃあ坂田、俺に10分ちょうだい」

「なんで、」

「10分で俺に抱かれたいって思わせたるから」

「ッ...」

認めたくない。
でも、センラのことを無意識に意識してしまってる脳内はきっと、自分が下だって認めてる。

「っ...10分、だけやからなっ...」

「物分かりがええ子は好きやで?」

「意味わからんっ、」

「ええよ。10分あれば十分」

羞恥心やらなんやらで体温が上がっていく俺とは反対に余裕そうに微笑むセンラは、酒のせいで俺より熱い。
そんなあつい指先でTシャツをまくりあげて横腹を撫で上げる。
もがこうとした足の間に膝を押し当てられて、そのまま下半身を刺激された。

「おれ、まだいいって言ってないやんっ」

「知っとる?坂田、SEXはなぁ、抱かれる側の方がずっと気持ちええんやって」

「っ...?」

俺の意志なんか関係なしに脱がされたシャツやズボンがフローリングに投げ捨てられていく。
体を隠すものを失った俺を見下ろしながら舌なめずりをしたセンラの姿にドクンっと心臓が音を立てて、腕の拘束は解かれているはずなのに、なんだかまだ体の自由がきかなくなった気がした。

見下ろしてくるセンラの目がいつも俺を見てくるものとは違う。
酒で酔ってるだけじゃない。もっとドロッとしたなにか...。
それがいたたまれなくて視線を逸らせば、目に入ってきた置き形のデジタル時計が23:00を表示している。

10分、10分だけ...
10分、センラに抱かれたいって思わなければ...

こんな思考になった時点でもうセンラの術中にハマっているとも知らずに。

「坂田はしたことあるん?こっちの方」

「ッ、あるわけないやろ!!」

脇腹を滑る手をが、そのまま下に降りてきて俺のお気に入りの赤い下着の上から尻のあたりを撫でる。
あるわけない、そう手を動かそうにもつながれてしまっている指に、きゅうっと力がこめられれば腕を振ることもできなかった。

「なら、優しくせんとあかんね?」

「ッ...せんら、」

「それとも...乱暴にされたい?」

「え、ぁ...っ」

唯一動く首をぶんぶんと横に振って、なんとか意志を伝えればセンラの口元が柔らかく弧を描く。
ずるい質問ばかり、口の上手いセンラは俺に拒否権なんか与えてくれない。
首元によせられた厚い唇が、耳たぶにバードキスを落として、開く。

「かわええ反応するんやなぁ、優しくしたるから、安心しとき?」

「ひっ、ぁ、」

言葉を全て忘れてしまったかのように、はくっと震えた唇は意味のない音した紡がない。
ドキドキと、ライブの時とは全く似ても似つかない鼓動の高鳴りに思考が狭まっていく。
やばい、やばいことだけはわかるのに

「さかたぁ、今俺のことかっこええって思ったやろ」

「ッ...おもった............」

真っすぐに見つめるシトリンの両目が僕の赤を捕らえて離さない。
センラの瞳に映る僕は一体、どんな顔をしているのか...

「ふっ、急に素直やん」

センラが本当に楽しい時に見せるくしゃっとした笑顔で、完全に固まってしまっている僕の髪をすく。
触るで?なんて胸のあたりに手を置かれて

「うわっ心臓やばいことなっとるで、これ爆発するんちゃう?」

「ッッ、お前の、せいでっする、バカっ」

「ふーん?俺のせいかぁ」

ははッ、なんて笑う余裕そうなセンラ。
なんでこっちばっかりこんなドキドキしてっ...

「ん?俺のも気になるん?」

「俺ばっかり、はずいのいややっ...」

「ええよ。でも、俺も同じくらいやばいで」

俺だけこんなにドキドキさせられて、俺だけこんなに恥ずかしくってそんなんずるいやろ。
なんてセンラの心臓の辺りに手を伸ばした手は簡単に捕まって。
ぐっと突然詰められた距離、体が全部ぴったりとくっつくみたいに覆いかぶされる。
重なった胸元、センラの心臓は、俺と同じくらいうるさかった。


「お前だけやないよ」


こいつだけには負けたくない、なのに
勝てる気がしない...っ


「一緒やね?」


時計っ、時間、なんじっ...今、
どうにかセンラから目をそらしてしまいたい。

首だけ横に向けてさっきの時計。
電子版が表示していたのは、23:03

「あと7分もあるなぁ、坂田」

「うそや、もう30分くらいたっとるやろっ...」

「諦めた方が楽やで?」

「わっわ、なにっんッッ...」

首元に顔を埋めたセンラ。
ちゅっちゅ、とわざと音を立てるようにキスを落としてくる。
ゾワッとしたくすぐったさに身をよじると、面白い物を見つけたかのように首筋を舐められた。

「ぅわっや、んっ、いややっ...それっ」

「お前意外とこういうとこ弱いんやね、知らんかった」

「そんなんされたらっ誰だってなるやろっ...んっ、や、ぞわぞわするっ」

「ぞわぞわする?こことか?」

「あッ...」

耳のうらのほう、皮膚が薄いとこ、センラの唇がツーっとすべって熱い息があたる。
曲の振り付けでセンラと正面から抱き合う曲だってあった。
その時は、なんとも思わなかったのに。
俺よりも高い体温と、広い肩幅と、筋肉のついたしっかりとした体。

...こいつ、こんなに男っぽかったっけ...

「このまま流されてくれてもええんやで...?」

「ん、ぅっぁ...」

「ははっかわええ」

「ッ、それ、いややっ...」

だめやっこれ、へんな気分になってくるっ...
胸を撫でた手が徐々に下へいって、下着のの上から中心を撫でられる。
まって、なんて俺の言葉はセンラには届かない。

「ちょっと勃っとる」

「触られたら、なるやろっ...」

「俺は触ってなくても、お前見てたらもうこんなんやで」

「ぅ、あっ...なんで、」

ゴリっと腰の辺りに押し付けられたセンラの完全に勃ちあがったそれ。
センラはズボンごし、それでも感じるそれは俺のものよりもずっと大きくて。
撫でるような手つきが徐々に変わって、下着の上から柔く揉まれる。

「ぁ、あっ、せんら、いやっ」

「恥ずかしい?」

「ッ...ん、」

俺に乗り上げたまま自分のベルトを外して前を緩めたセンラは、俺を見てにやりと笑う。
着ていたシャツをばさっと脱ぎ捨ててから、俺の頭の横に両腕をついた。
胸元で、センラがいつもつけているシルバーのネックレスが揺れる。
まるで香水のキャップの様なチャームのそれは、見た事ある、確かセンラのライブのグッズ。

「これでええやろ?」

「ッ...よく、ない、」

ライブの着替えの時に、何度も見ているはずなのに...。
太い首から肩、うらさんほどムキムキやないけど、綺麗で同じ男としてうらやましいくらい、かっこええ...

「よくない?」

「だめ、も...しんでまう...っ」

心臓が破裂してしまいそう。
よくない、なにも...
思わず口から出てきそうになる言葉を何とか飲み込んで腕で顔を覆う。

かっこええっ...こいつ、くそっ...ほんまいや、
何が嫌って、こいつの手を受け入れかけてる、自分がいや、

「俺に触られるん、嫌?」

「いやや、ないけど...っ」

こんなんで息が乱れて、こんな反応してしまってる俺が嫌なだけ。
別に、センラに触られるのが嫌なわけじゃない。
それだけ伝えるとセンラは嬉しそうな顔をして、俺の右足を開くように持ち上げる。
そのまま晒された太ももの内側に、ちゅっと一回キスを落した。

「なら、もっと触れてもええ?坂田の深いところまで」













「坂田、大丈夫か?」

「んっん、だいじょぶ、」

足を開いて膝を立てて、M字開脚って言うんやっけ?こんなAVでしか見たことない。
自分ですら触れたことのないそこをセンラは傷つかないようにってまずは外からほぐすように触れた。

「指入れるで」

「ん、」

確かこの変に...、と近くの撮影の小道具を入れてある箱からセンラが取り出してきたのはローション。
まーしぃが前にふざけてもってきたものだ。
まさかまーしぃも、こんなことに使われるなんて思ってなかっただろう。

「ちょっと冷たいかも、」

そう言いつつ、手の中に出したローションを手の温度で温めてくれるセンラをぼぉーっと見ていれば、俺の視線に気づいたセンラは表情をゆるめて額にキスを落してきた。
...ほんと、キザなやつっ。

いたたまれなくなって、傍に落ちていたセンラの脱いだシャツを握り締めてそれに顔を埋めた。

「またそんなかわええことして」

「...うるさい、」

「できるだけ力を抜いててな、」

くしゃ、とシャツの上から俺の顔を撫でたセンラの手が腰を撫でる。
ローション特有のぬるっとした気持ち悪さが後孔に触れて思わず体が跳ねたが、センラが飛びっきり安心する声で

「大丈夫やで」

なんて言ってくるから、なんか本当に大丈夫な気がして

「んっ...ぅぅっ...ん、」

「きつい?」

ふる、と首を横に振った。
ゆっくりとセンラの指が中に入ってくる感覚。
きつくはない、痛くもないけど、すごい違和感に力が入る。

「ここ、ゆっくり押すで」

「んっ、ぅあ...っはっ...」

「大丈夫そう?」

「っ、だいじょぶ、やけどっ...」

「まだ気持ちよくはなれへんか」

よしよしとなだめるように頭を撫でられて、こっちに集中してとキスをされる。
ただでさえ指の圧迫感で息が詰まりそう。
だったのに口まで塞がれたら、くるしくてしんじゃいそう

「んぁ、ぁっ...はっはぁっぅ、」

「キスすきなん?じょうずに力抜けてきたなぁ」

「わからん、そんなっ...んっんっ」

「ほら、もっかいしよ」

「ふっんんッ...ぁ、せんら、」

おれ、なにしとるんやろ、センラに口を塞がれて意味わからんところまで指で暴かれて、体が跳ねるたびに「大丈夫」なんてなだめられて。
いつの間にか体の力が抜けていた。
俺よりも早くそれに気づいたセンラは、触れるだけだったキスをもっと深くする。

「坂田、口あけて」

「...っ?」

はぁ、と整わない呼吸をもらしながらセンラの言う通りに唇を薄く開けば、その隙間からもっと熱いものが入り込んできた。

「んんッ...ふ、ぁっ...」

「んっ...お前、ほんま舌短いんやな」

「ひっ、ぅっ...んっ」

くちゅっと絡められた長い舌が俺の舌の根元から救うように絡まって溶ける。
上顎をなぞられたらもう、考えなんか追いつかない。
頭がしびれて、とけるみたい、酸素も吸えなくて

「気づいとる?指もうたくさん入ったで」

「あ、ぁっわからん、も、」

「違和感もなくなった?」

確かめるように、ほんの少しだけ心配そうなセンラが奥の方をぎゅって押す。
その瞬間、今まで感じなかった痺れが一気に走る。

「ひぅッあぁッ」

「ここ気持ちい?」

「ぁっせんら、まって、ややぁっそこ、へんっ」

「ここ押すとすっごい指締め付けてくるで?」

「んんぅ゙~~~ッぁっ、」

しらない、こんなのっしらんのっ...
自分でちんこいじっとる時には絶対感じられなかった甘い痺れが電気みたいに腰の奥から全身に回る。
センラが指を動かすたびに勝手に足が跳ねて、テーブルに置いたままだった飲みかけの缶を蹴飛ばした。

「あーあ、カーペット汚れてまうわ」

「ぁ、ぅっせんら、なにっぁっ」

「なんでもあらへんよ。ここ気持ちよさそうやね?」

くすっと微笑むセンラがこの状況のせいかかっこよく見えて、思わず手を伸ばした。
握っていたシャツなんかじゃたらん、もっと縋りたい。

「せんらぁっ...」

たすけて、って伸ばした手はセンラに掴まれて、ぎゅうっと強く握られる。
ひぅっなんて指先に力が入るのを感じて、センラはその手に愛おしそうに口付けをした。

「ん、ぁっ...は、お、わりっ...?」

「まだしてほしかった?」

「ッ...」

上擦った声が止まらなくなって息が苦しくなって、何度も何度も壊れたオモチャみたいにセンラに掴まって名前を呼んだ。
突然抜かれた指に思わず「終わり?」なんて口に出してしまったら、センラが意地悪に笑う。

「はぁっ...ちゃうもんっ」

なんて言い訳を口にして繋がれた指先に力を込めた。
はっと気づけばセンラの顔が近くにあって、驚いて目を閉じると重なった唇。
さっきみたいな深いキスに、体は冷めるところを知らない。

「かわええ、もうとろとろやん」

「んっ...」

「さかたぁ、あれ見てみ?」

ふと、センラが横を見た。
つられるようにふわふわとする頭を動かしてセンラの視線の先をぼぉっと見つめる。

「気づいとる?」

指をさされたデジタル時計は、確かに俺がずっと気にして見てたもの。
あれ...いつから、忘れてたんやっけ...?
表示されていた数字は、23:59...。

「もうとっくに10分過ぎとるよ」

「ぁっ...」

してやったりって顔でふわりと笑うセンラがかっこいいと思ってしまった、俺の負け...

「俺の勝ちやね?」

カチッと自分の呼吸にかき消されてしまうほど少なさ音を立てて数字が0時をつげる。
午前0時、2人きり。
なんか、センラの曲みたい...

「観念しぃ?今...俺に抱かれてもいいって思っとるやろ」

ただでさえ回っていない頭はセンラのせいでもっとぐちゃぐちゃだった。
この後に起こるであろうことを想像してしまって緊張で固まってしまう俺の体をほぐすように、センラは全身にキスを落としてくれた。

「んっぁ、うっ」

「坂田、もっかいこっち」

「んッ...はぁっ」

全身残すことなくセンラの熱い唇が回ってくる。
まるでセンラに食べられてるみたい...
なんてぼんやりと考える。くすぐったさと、暖かさと、心地よさ。
ぬるま湯につかっているみたいな感覚。

あっ...これ、きもち...

「気持ちええ?顔とろとろやで」

「ん...」

こくりと首だけ動かしてうなずけば、大きな手が目尻を撫でる。
センラの聞いたことない甘い声が、俺の名前だけを呼んでくれる。

「坂田、俺も一緒に気持ち良くなってもええ?」

「...っ?」

体があつい、きもちい、怖いのは、センラの声だけで体に痺れるような甘い感覚が回ること。

「気持ちええのも一緒の方が坂田ももっと気持ちよくなれるで?」

「せんらも、一緒に...?」

「せやで。やからここ、入らせて?」

いつの間にかズボンも下着も脱いでいたセンラが俺の足を割り開き腰を寄せる。
後ろに感じた指よりもずっと熱いものの感触に驚いて見れば、俺よりも大きなセンラのものがあてがわれていた。

「ぁっ、あ...、うそ、やろっせんら、」

さっきまでローションとセンラの指で触られていたそこは、あてられた大きなものを押し返すことなく、くちゅっ♡っと音を立てて道を開けようとする。

「ぅ、あっ...だめ、だめっ...はいっちゃっ...」

「怖い?」

どうしよう、わからんの。
怖いかどうかも、嫌なのかどうかもわからんっ...
心臓が壊れそう、はッ...はッ、と徐々に早くなっていく息。
パニックになった頭ではセンラにまともな返事なんかできなくて、じわっと目に涙が浮かぶ。

「大丈夫やって、な?」

体を倒したセンラが覆いかぶさってくる。
そのまま俺を強く抱きしめて、額にキスを落す。
しっかりとした腕に抱きしめられたら、なんだかちょっとだけ安心して。

「っ...せんらぁ」

「はぁー...、やばっ」

耳に寄せられたセンラの唇が動くたびに、んっん、なんて喉が鳴ってしまう。
興奮を抑えきれない熱い吐息を感じてくらくらする。
我慢できないというように腰を揺らしたセンラの声っ...
カッ、と体が沸騰しそうなほど熱くなって。
思わずその大きな背中に腕を回して受け入れるように抱きしめた。

「、せんら...」

こんなことなら俺ももっと、何も考えられなくなるくらいお酒飲んどけばよかった...

「ええよ、せんら、」

「ッ...さかた」

「して、ええよ...っ?」

耳元でセンラが息を呑む音がした。

「ぅあぁ゙ッッ~~~ッ」

「はッ、きつッ...」

「ひっぅ、はッ、はッ...ぅ、ぁッッ」

「ッ、力抜けっ...」

いたい、くるしい、息ができない
せんら、せんら、あつい
センラの背中に爪を立てて、バタつく足がテーブルにあたって、でもそれすらも気がつかないくらいの衝撃が体を襲った。
酸素を求めて口を開いても、ひゅっと喉が鳴るだけでまともに息が吸えない。
お腹の下からせりあがるような圧迫感と鈍い痛みに涙で視界がいっぱいになる。

「い、ぁ゙っぁ、はっひっ...ぁ゙」

たすけて、怖いっセンラ、って目の前のセンラのことも見えていないのに。
とにかく何かに縋りたくて、センラにぎゅーっと強く捕まればそのせいでさらに深く入る。

「ッ、さかた落ち着けッ!」

「ぅ、うっあ、ぁ、せ、らぁっ」

「こっち見いや、そうっ...そのままゆっくり息吐けるか?」

「ッ...ぁ、はっ...は、ぅっは~~~ッ」

両手でぐいっと顔を挟まれて無理やり目を合わせられる。
苦しそうに眉を寄せたセンラは、そのまま頭を撫でた。
言われた通りにセンラに合わせて息を吐くと、体にはいっていた力が徐々に抜けていく。
はぁーっと吐き出すのに合わせてセンラはゆっくりと腰を進めた。

「...っ、上手やね、落ち着くまでこのままな?」

「せ...らぁっ...」

「ん、?」

「おなかっ...くるし、」

「ッ...今、あんま煽らんでっ...」

「ひっぁ、」

お互い腰は動かしていないのに中でセンラの物が、くっ、って動いて下ろしてくる。
痛いのは、なくなった
それどころか腰の奥のほうから感じるちりちりとした甘い痛みが全身を痺れさせる。
センラが耐えるように息を吐く。
多分、俺が落ち着くのを待ってくれとる。

「せんらの、うそつきっ...」

「すまんっ...俺も男は初めてやからっこんなキツいと思ってへんくて...っ」

「んっ、せ、んらはっ...よくないんっ...?」

「ッ...よすぎて、気抜くと腰振ってまいそうやっ...」

気持ちよくないわけやない。
確かに痛くてくるしくて、でもセンラのその表情を見たらなんか満たされた気になった。
あ、こいつ俺で感じとるんやって、
そしたらじわじわした痛みがあつくなってって

「せんら、おれも...きもちいかも、しらん...」

涙でぼやける視界の中で、センラが目を見開いた。

「やから、」

力が入らずセンラが抱えてくれていた足を動かして、腕と一緒に背中に回す。
センラの背中で足をクロスするみたいにきゅうっとつっついて

「動いてええ、よ?」

体を抱きしめる腕に力が入る。
苦しいくらいのその腕に抱かれて、安心してしまっている自分がいた。

「...止まれんかったらごめん」

「ぅ、あ゙ッ...」

やっとの思いで全部飲み込んでいたセンラの大きいものが、ずるっと引き抜かれる感覚。
それに引きつった声が出てしまったと思っていたら、狭い壁を割り開くように一気に奥を突かれた。

「ひッあ゙っぁっ...ぁッは、」

「はっ...きもち...っ、坂田っ、」

「んぁっ~~~ッ、せっらぁっはやい、ぅっぁっ」

体が強く揺さぶられるたびに、センラの一番太いところが中こ擦るたびに、奥を押されるたびに喉からは言葉にならない声が出る。
恥ずかしい声とか、ここがマンションとか、そんなの考えている暇なんてないくらいぐちゃぐちゃになる。

「さかた、頭、いたないっ?」

「ん、えっ?ぁっあっ?」

ゆすられるたびに薄いカーペットに後頭部をぶつけていた俺に気が付いたセンラは、頭の後ろに腕を差し込んでくれた。
そのせいで体はもっと密着して、センラの首元に顔を埋める。
汗ばんだ肌から感じるセンラの汗の香りに、体は勝手に興奮して中を締め付けた。

「あッ...ばかっしめんなっ...」

「あ゙、ぁっせんらっせんら、あっぁ、ぅっ」

「っ...はっ、イきそ、」

自分の耳を塞ぎたくなるような高い声に混じって、気持ちよさそうなセンラの声。
もっと、ききたいっ...

「ッ...お前っ、エロすぎやろっ...」

「ひっぅあっあッせんら、きもちっ...ひぅッ」

きゅんきゅんと疼く中、もう体が気持ちいのか心が気持ちいのかわからへん...っ
でもセンラの気持ちよさそうな顔と声に体はもっと興奮して、自分の意志とは関係なしに中を締め付けて、気づけば求めるように腰が揺れていて

「はッ...さかたっ出るッ...」

「んッあ゙ぁッ~~~ッッ」














「酔いは覚めたか、アホセンラ」

「多少はな。あー、ほんま酒って怖いわぁ」

「それお前が言うんや?」

お互い達した後、まだ俺の中に入ったままセンラは体を労わるように唇から全身にキスを落していった。
びくびくと跳ね続ける体が収まるまで離さないでくれて、気持ちよさの波が終わるまで体を撫で続けてくれて。
快感に落ちていた俺の意識が戻ってきたら

「気持ちよかったで、ありがとう」

なんて頬にキスされた。ほんまキザやろうだ。
いつもだったら盛大に笑ってやるのに、こんな抱かれ方をされた後やと...ちょっと嬉しいし、かっこええって思ってまうやろ。
きっとセンラに、心臓壊された

「ほら、水」

「ん、ありがと...」

「それはそうと、坂田もう動けないやろ?」

「...これ見て動けるように見えるんやったら眼科行ったほうがええで」

軽く体を拭いて立ち上がろうとした瞬間、足が自分のものじゃないみたいにガクガク震えて床に崩れ落ちたのがさっきの話だ。
まるで初めて足を手に入れた人魚姫みたいに。
センラに支えられながらゾンビのようにソファーに座って今に至る。

「ここ泊ってく?」

「まぁ、そうしかないやろな...」

「じゃあ俺も」

「...お前、明日早いんやないの...?」

「こんな状態の坂田置いて帰れへんやろ」

さっきの名残か、さらっと髪を撫でられて、その手が水を飲んだ後の口元を拭ってくれる。
こいつこんなにボディータッチするタイプやなかったやろ...。
ほんま、心臓が何個あっても足りひん

「後悔しとらんの?」

「なにが」

「いや...俺なんかと、こんな」

「しとらんよ。坂田が許してくれるならもう一回したいくらいやもん」

隣に座ったセンラは俺の手にあったペットボトルをとって口に含む。
それを飲み込んでもう一度俺に視線を向けた。

「坂田は嫌やった?」

「べつに、嫌やなかったけど...」

正直、一人でするよりずっと気持ちよかった。
一人より100倍は疲れるけど。
うじうじと指先を弄り口ごもれば、隣でふふって意地悪な顔。

「次もじゃんけんしよか?」

そんな気、さらさらないくせに。
俺やってこんなんされて、今更センラを抱こうなんて思えんし。
何を言ってもセンラの思うつぼになりそうなのが嫌で小さく首を横に振ってみる。
それを見て楽しそうに声を出したセンラ。
やっぱり、俺人拒否権なんかない。

「次はもっと優しくしたるから」

酒が入っているとは思えないほど落ち着いた声。
センラの方を見たら、細められたシトリンと目が合う。

「センラはずっと優しかったやろ...」

その言葉に、やっぱりこいつはかっこいい顔をして微笑んだ。



fin.


サカチュワン...
かわいい...かわいいよぉ...

Bạn đang đọc truyện trên: AzTruyen.Top

Tags: #kntrtmemo