[R18][SakaShima] 俺、知らんやつに体なんて売っとらんからな!?

Author: 塩らっきょ。

Link: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23618389

---------------------------------

あてんしょん

このお話はnmmn作品です。
この言葉の意味がわからない方は絶対に見ないでください。

---------------------------------

「まぁしい!!知らんヤツに体売っちゃあかんっ!!どうしてもしたいんやったら俺にしてやっ!?」

「はぁっ!?」

話があると神妙な顔で俺の家に上がり込んできた末っ子は、突然俺の手を取って訳の分からないこと叫び出した。
俺の手を握るその手は緊張したように震えていて、その目は真っ直ぐでとてもふざけているようには見えない。

「さ、さかた...?なに、とつぜん」

「いくら気持ちええの好きでも知らん人はダメやろっ、もしまーしぃが抱かれるの好きなら、男がいいならっ、お、おおおっ俺でも、ええやんかっ」

ちょっと待て、全然話が読めない。
坂田の中で俺どうなってるん?

気持ちいのが好きで?うん、これは間違ってない。
男でもええなら?うん、確かに男でもええよって言ったことはある。
知らん男に抱いてもらってる?

...いや、んなわけあるか!!

「変なヤツに掴まったらどうするんっ?うらさんもセンラも泣くでっ?それに、お金もらっておっさんに抱かれてるまーしぃなんて嫌やっ!おっさんいやや!!」

「ちょっ、ちょっと待てなんでそんな話になるんっ!?やってへんわ!!」

「お金もらってないんっ!?じゃあほんまに抱かれたいだけなんっ!?ほんまに気持ちいの好きなだけなんっ?」

「坂田落ち着けって絶対お前なんか勘違いしとるやろっ」

パニックと興奮状態の坂田に何を言っても俺の言葉は通じない。
血走った目で俺を詰めていく坂田の圧は見たことないくらいやばい。
その圧に押されて一本下がるたびに坂田がずいっと前に出る。

「うわッッ」

ぶつかったソファーにそのまま倒れ込む。
俺の手首に痕が残るのでは?ってくらい強く掴んでいた坂田ももちろん一緒に倒れ込んできて、気が付けば弟だと思っていた子に押し倒される事態に...。

「まぁし、俺じゃだめ...?俺、知らんおっさんよりずっとまーしぃを愛してあげれる自信あるよ。まぁしのこといっぱい知っとるし、まぁしも知らんやつより俺の方がええやろ...?」

「そ、そりゃ知らんヤツより、坂田の方がええけど...」

しゅん...、と今にも泣きだしてしまいそうな犬みたいなこいつにちょっとだけ心を許してしまいそうになる。
こいつこうやっていろんな人を落してきたに違いない。
うらたさんと違って無自覚にやってるとこが恐ろしい...。


「まぁし、俺をえらんで...?」


...流されて、しまいそうになった...。

でも待って、坂田が何を勘違いしたのかは知らんけど俺、男に抱かれたことないから。
確かに配信では「気持ちいことは好き」「男でもええよ」なぁんてことは言ったことあるし、うらさかのいる場でセンラに「後ろ弄ってみたことある」発言はした記憶はある。
でもそれだけで、その思考に至るのは無理があるだろ

「お願い、行かんとって」

「行くってどこに」

「今日の打ち合わせ中にまーしぃのスマホに連絡来てたの見てもうて」

連絡...?今日連絡というとうらたさんとsumと、あと...

「あッ、あれかっ」

わかった、あれや、この間の企画のプロデューサーと飲みの席で仲良くなってふざけたメッセージ送られてきたやつや

"昨日はよかったよ志麻くん、またよろしく頼むね。次はとびっきりの場所を用意しよう"

これや、完全にこれしかない

「まず全部勘違いやけど...なに、坂田は志麻んこと抱きたいん?」

「だっだきっ...!?ぇっ、あ、」

「ハハッ、そんな真っ赤になってかわええなぁ、ムリやろ?そんなんじゃ」

興味本位でちょっとからかってやればすぐに顔赤くしてほんまにおもしろくて可愛い末っ子。
正直俺はどっちでもよかった。
男に抱かれたことはないし、この先もその予定はないけどアナニーにハマっていたのは事実で、一人でする時もディルドとか買って使っていたのも事実で。
まぁ、坂田が抱いてくれるやったらそれもありかも、なんて思ってしまっている自分もいて。

「まぁし!!!」

「うわっ、なにっ...?」

あははっとこらえきれなかった笑い声を漏らしていたら、むっとした表情の坂田が強く腕を掴みソファーに縫い付けた。
ぐっと寄せられた顔、視界が彼の赤いっぱいに染まる。
身動きの取れないその状況に、ごくりと喉が鳴る。

「抱きたい、まーしぃのこと」

「え、ほんまに、言うとる...?」

「まぁし、抱かせて」

「ッ...」

かつてこんなにまでも求められたことがあるか。
かわいいと言われている坂田だってやっぱり男で、真剣なまっすぐな目に男を感じて思わずドキッとしてしまった。

求められるのは、好き。
ぐいぐい来られるのも、心を許してる人なら実は好きだったりする。
だから坂田にそんなこと言われて、俺が断れるわけがなくて

「...おれ、男やけど...」

「知ってる」

「さかた、男としたことあるん...?」

「ない、」

うらたさんほどじゃないけどボディータッチは多い方、坂田本人はあんまりしてるつもりないみたいやけど。
ちゅーはできるやろ?でも、細くも白くもない、多分坂田よりでかいちんこついてる。
そんな男の尻に、いけるか...?ふつう、

「セックスやで?俺で勃つん...?」

こんなに断る理由ばっか探すみたいに。
坂田に嫌な思いをさせたくない。もちろんそれはあるけど多分、全部自分のため。
途中でやっぱり無理、は...結構メンタルに来るかも。
それなのに、

「勃つ。」

乗り上げた体。
太ももの辺りにゴリッと固いものが押し付けられたような気がして、ヒュっと息を呑む。

こいつっ...もしかして

恐る恐る視線を下げると嫌でも目に入る坂田のジーンズを押し上げるもの。
逃げ場はもう、ない。
ドクンっドクン、と早まっていく心臓をなんとか沈めようとバレないように大きく息を吐く。

「男のやり方、しっとるん...?」

「知らん...から、まぁしが、教えて...」

こんなん、だめやろ。だって、相手はメンバーで、弟だと思ってる奴で、坂田だ。
だけど...
それはちょっとの興味本位。

今度は俺から手を取って、倒されていたソファから起き上がる。
もう一度坂田を見ても真っ直ぐな瞳は熱も灯したままで、あぁもう、どうにでもなれ...なんて。

「じゃあ、志麻がするから、見てて」











お気に入りの黒のベッドシーツにしわが寄る。
いつもは一人分の体重しか支えてこなかったマットレスは男2人の重さにギシリと音を立てた。
自分以外、誰も上げたことのなかったベッドに坂田がいる。
しかも、寝る以外の用途で。

「女の子もそうやけど、まずは慣らさんといけんから...」

感じたことのない背徳感に声が震え尻すぼみになる。
それが坂田にバレたくなくて、落ち着かせるように大きく息を吸った。

「まーしぃ、なんか...えっちやね...」

「...まだ何もしとらんやろ」

「なんか顔が、」

「そんなん言われるとやりずらいんやけど...」

着替えとか風呂とかで慣れているはずなのに、シチュエーションが変わるだけで服を脱ぐだけの行為がこんなにも気恥ずかしい。
もたつきながら履いていたスエットを下着ごと下ろしてベッドの下に捨てる。
少し裾の長かったTシャツは俺の大事な部分をギリギリ隠してくれてはいるけれど、わかってる。
見てる方にとってはこれが一番エロいこと。

「さかた...そんな凝視せんで...」

「ッ...だって、」

気分と雰囲気とかってほんまに大事やと思う。
これがもし今から女の子とエッチします!とかやったらさっさと服脱ぎ捨ててフル勃起のチンポ目の前に晒せるもん。

それがいざ女の子側に回るとどうだ。
体育座りでできるだけ見えないようにした俺と、その目の前、ベッドの上でなぜか正座をして俺を凝視する坂田。
ごくり、とこっちまで聞こえるほど大きく坂田の喉が鳴る。

「男同士が、どこ使うかくらいは、知っとるやろ...?」

「まぁ、それは...」

このまま俺が動かんと、なにも始まらない。
ベッドの横の引き出しから見慣れた使いかけのローションボトルを取り出して、立てていた膝をおずおずと開いていく。
坂田の顔が見れない、なんやこれ...ほんまに恥ずいっ...

「それ、めっちゃ減っとる」

「え?まぁ、使ってるし」

「...やっぱり、いろんな人と...」

「ちゃうって!ローションは一人でする時でっ、だからこんなの見せんのも、ベッド上げるんもっ...坂田が、はじめてやからっ...」

わかってんのかわかっていないのか、ただ真っすぐにこちらを見てくる赤い瞳からは何を考えているのか読み取れない。
それがどうにもいたたまれなくて目をそらした。
なんで俺...坂田相手に足を開いとるんやろ...
なんか泣きそう...

「最初からは痛くなるから...まず周りをほぐして...」

配信とかのために防音の部屋。
いつもは静かすぎるくらいなのに今日はなんだかうるさくて。
2人の呼吸と、どっちのかもわからない心臓の音がもっと羞恥心を刺激する。

「とりあえず、見てて」

坂田に向かってM字に足を広げて、いつもみたいにローションを絡めた指先をそこに伸ばす。
入口をゆっくり押していけば、そこは徐々に柔らかくなっていく。

「そこに、指いれるん...?」

「なに、やっぱりやめとく?俺を抱くってことはここに坂田の入れるってことなんやけど」

「やめないっ!」

自分でそう言ったけどほんまに入るんかな。
なんて、ズボンを押し上げる坂田のものに視線を移す。
本物なんかもちろん入れたことない。
いつもは冷たく小さめのディルドだし、動かないし。
でも...もしそれが熱くて動いたとすると...

「んッ...」

想像しただけでちょっと、興奮する。

ぷちゅ...と控えめな水音を立てて指を飲み込んだ後孔に思ったよりも坂田は釘付けで、見られているという状況に興奮した俺の体は無意識に指を締め付ける。
いつもよりキツイ中を広げるように少し強めに内部を押した。

「ッ...はぁっ...」

「まぁし、それ気持ちええの?」

「んっ...?まだ、気持ちいまではいかんかな...」

指を入れたばかりはまだ慣らすのと感度を高めるための時間。
それに自分でするこの準備はけっこう作業感もあるし。
でも今日はなんだか体温があがるのが早い、呼吸が乱れる。

多分...坂田が見てるから。

「んッ、ぅっ...んっ...はっ」

「っ...なんか、AVよりえっちやな...」

「はぁっ、坂田のためにしとるんやから、ちゃんと見ときっ...」

いつも以上に急ぐ指がぐちゅっ♡と自分でしている時にはあまり鳴らない音まで立てる。
見られることに興奮するなんて思ってなかった。
これも全部、坂田のせいにしとこ。

アナニーは結構頻繁にしているから、指2本くらいは簡単に飲み込める。
その指をゆっくり押して、くぱぁっ...と広げれば、その光景はバッチリと坂田の目にも映っていた。

「っ...」

「えっ坂田?」

息を呑んだ坂田が、俺から目を逸らさずに不自然に鼻の下あたりを手の甲で拭う。
なんでもない、そう言って手をよけたのに鼻からはツー...っと赤い液体が垂れて、ぽたぽたと彼のズボンを汚した。

「えっ、鼻血?」

「っ...まーしぃがエロいのが悪いやろっ」

俺よりも興奮したように熱い息を吐いて鼻血まで垂らした坂田に思わずきゅ、と胸が高鳴る。

「あははっ、ほんまかわええなぁっ」

「そんな笑わんでよ」

不貞腐れたようにもう一度垂れてくる血を拭う姿はやっぱり可愛くて、こみあげてきた笑いを堪えきれずにティッシュで鼻を抑えてやった。

「まぁし、さっきの...俺もできる?」

「ん?」

「指でするやつ、俺もやってみたい」

驚きで数回瞬きを繰り返す。
それでもまっすぐな坂田にやっぱり迷いはない。
自分で中を弄ってみたいわけじゃないよな...。
しまの中を触りたい、そう言われてるのはなんとなく伝わってきてしまった。

「まぁし、だめ?」

「...ここ、尻やで?わかっとる...?」

「わかっとるよそんくらい」

「汚いで」

「汚くないやろ。まーしぃやし」

俺だから汚くないってなに...?
坂田はいつだって本気で、まっすぐだから。
だめ?なんてこんな顔で言われて断れるわけが無い。

たとえ俺が嫌やって言ったって、どうせお願いとか断れないような顔でおねだりしてくるくせに。

「...ええよ」

思ったよりも小さい声が出た。









あ...これ思ったより恥ずかしいかも...
ええよ、とは言ったもののこんなところ他人に触れさせるなんてもちろん初めてだ。
ましてやあの純粋な坂田になんて。

「まーしぃ、ローションこんなもんでええの?」

「え、うん、さっきのでだいぶ濡れとるし、ちょっとでええよ...」

自分の指が間違えなく入っていたんだから自分よりも細めな坂田の指が入らないわけがない。
大丈夫、あとは気持ちの問題。
ずっと正座で待てをしていた坂田が、ずいっと前に出る。
ローションのついてない方の手が閉じかけていた俺の足を開く。

「さ、かた...ほんまにするん...?」

「うん、触ってええ?」

「......ええよ、」

足を開いてベッドに寝かされた俺と、その足の間に座って手を伸ばす坂田。
ほんまに、これから抱かれるみたい...。
恐る恐ると言った感じで白く細い指がさっきまで自分の指を飲み込んでいた場所に触れて、

「んっ...」

「指いれるで」

「おん...」

つぷっ...と入ってきた指一本。
同じ指のはずなのに他人のっていうだけでおかしな気分になってくる。

「さっきまでまーしぃの指、こんくらいまでは入ってたよね?」

「っ...さかた、」

「すご...まぁしの中、こんな熱いんや...」

「へんなっ...言い方せんでっ...」

心臓が壊れそう。
ドクドクってうるさくて坂田の声もかき消されてしまいそうな音。
ゆっくりと入ってくる指を無意識にきゅうっと締め付けると、ちりっ...と腰に痺れるような微かな感覚が走る。

「まぁしっすごい締め付けやけど、大丈夫?痛くないんっ?」

「だいじょうぶ...」

たどたどしい指の動きになかなか慣れなくて、その指先が内壁をかするたびにビクッと腰が跳ねてしまう。
いつも自分の指でする時はこんな感じになってないのに。
どうしようっ...腰が勝手に浮くっ...

「まーしぃの気持ちいとこ見てみたい」

「ちゃんと、きもちええって...っ」

「俺が一番気持ちええって思ってもらわな、まーしぃまた知らん人のとこ行ってまうから。俺が満足させないといけんから」

「んッ...ふ、やからぁっ、そんなんっしてへんってっ...」

気持ちよくなってほしいなんて何度も、苦しくない?大丈夫?って何度も声を掛けられて、大切にされていると勘違いした頭はだんだん坂田を縋っていい存在だと勘違いさせていく。

「ぁ、ぅっ...んッ...んっ...」

「まーしぃ、ほんまに大丈夫?なんか苦しそう」

「苦しいんやなくてっ...」

声、出てまいそうでっ...

自分ではこんな感じになったことないのに、他の人の指だからか、それとも坂田だからか...。
口を塞がないと声が漏れそうになるっ...

「あッ...ふ、ぅっ...んッ...」

手の甲で唇を塞いでも鼻からもれる高い声、主導権は自分だったはずなのになんだか意地を張って声を押し殺して。
考えれば考えるほど体は勝手に指を締め付ける。

「まーしぃごめんっ、こんなんずっとしとっても気持ちくないんよねっ?でもまぁしのここ、すっごいキツくて...」

「だっだいじょぶ、やってぇっ...きもち、からっ...はっ、ぁっ」

自分でしてる時はディルドを入れる前の作業工程だったはずなのに、坂田の指が俺の指より長いせいで、動きがたどたどしいせいで思ってもみない所に届いて。

「あッッ...っっ」

「ッ、痛かった!?」

「ちゃうっ...ちゃうの、さかっ...ぁっやめ、ひッぅっ」

ビクッ、と腰が跳ねてしまって坂田が驚いたように顔を上げた。
意地悪とかじゃなくて本当に心配してくれているようなその顔に心臓がきゅうってして、思わずそのぼさぼさな赤髪を撫でる。

「まぁし...?」

「いたいんや、なくて...自分でするより気持ちよくて、体がおどろいてもうただけやから。もう、大丈夫やから...次のこと、しよ...?」

「ほんま?これ気持ちよかったん?俺ちゃんとできてた?」

「ぅあ゙ッ...ぁっばかっもっええってぇっ...んっんッ」

「すごい、足びくびくしとる」

試すように奥を押されれば、体は自分の意志とは関係なく情けなく跳ねる。
思わず触れていた赤髪を強く握り締めると、坂田が嬉しそうに微笑んだ。

「うれしい、俺まーしぃのこと良くできとるんや」

「もぉー、なんなんその顔」

本当、そういう所がずるい。
別に俺、年下好きとかそんなんやなかったはずなのに坂田見てると母性本能みたいなのが込み上げてきて、かわいいってなんでもやらせてあげたくなってくる。

「坂田どうする?」

「どうするって?」

「続き、する?それともやめとく...?」

「ここまでして、やめられるわけないやん」

それは、俺としたいから?それとも、続けないと俺が知らん人のとこ行くと思っとるから?
こんな思考になってやっと気が付いた。

あ、俺いま...坂田に抱かれたいと思ってる...。

「まぁしこそ、ほんまにええの?」

「え?」

「俺、ほんまに今、体熱くてっ...なんも考えられへんかもっ...」

「っ...うん、」

「まぁし、...ゴム、とか...もってる...?」

「......ある」

坂田が、はぁっ...と荒く息を吐く。
それだけで伝わってきてしまった。

あぁ...今しまに興奮してくれてるんや...

って。
普段から暑がりな坂田だけど、体を動かしていないのに汗だくになることは少ない。
だけど、暑いなんて言って着ていた服を脱ぎ捨てて、額にじわりと滲む汗を手で拭って、それから俺を見下ろすその姿に、その熱に、こっちまであてられる。

「さかた...俺も、あつい...」

ローションを取りだした棚からディルドに被せるために用意してあったコンドームをひとつ取りだして渡す。

「まぁしも一緒にぬご?」

「ん...」

受け取ったゴムを横に置いて俺のシャツに手をかけた坂田に簡単に脱がされて、もう体を隠せる布ひとつ残っていない。
楽屋ならこんなん見られたってどうって事ないのに、坂田がそんな目で見てくるから...。
顔が見れずに視線を逸らす。

はぁっ...と小さく深呼吸を繰り返す。
じゃなきゃ、まるで時限爆弾みたいにうるさく動き続ける心臓が今度こそ破裂してしまいそうで。

「今までまーしぃのことかっこいいと思ってたのに、やばい、今...可愛くてエロいっ...」

「っ...さかたは、かっこええよ...」

「そういうとこもほんま、ずるいわ」

甘い、付き合って初めてのエッチみたいな雰囲気のせいで頭も体もおかしくなってる。
抱かれるの初めてやから間違いではないんやけど。

ここまで来たら坂田にだって知識はある。
苦しそうだったジーンズのボタンを外して足を抜く。
坂田らしい赤いボクサーパンツをこれでもかと押し上げるそこに自然と目が奪われている間に、坂田が渡したゴムの封を切った。

「あんまり見んとって...」

「俺のもいっぱい見たやろ、しまにも見せて」

「あっちょっとまーしぃっ」

ベッドに預けっぱなしだった体を少し起こしてその下着の腰のゴムに手をかける。
反撃のつもりで坂田の下着を下げて、思わず固まってしまった。

「はっ...?でっか...」

「まーしぃの方がでかいやろ」

「いや、そうなんやけど、そうやなくて、」

ぐっと上向きに持ち上がったそこは、俺の持っているディルドなんかよりもずっと大きくて。
風呂とか着替えとかで勃っていない状態のは見たことあった。
だけど、こんなにデカくなるとは聞いてない。

「まぁし、このゴムちょっとキツいんやけどこんなもんなん?」

「さかたのデカイから...サイズ合わんかも、」

「そうなん?まぁでも、入ったからええよね?」

「痛くないなら大丈夫やと思うけど...」

ディルドに付けた時はまだ余裕がありそうだった薄ピンク色は、坂田の大きさに耐えるために伸びきって、そのピンクをもっと薄くする。

え、これ、入れるん...?
入るんかな、これ、こんなんした事ない...

「まーしぃ、俺がんばるから」

「え、なにを、」

「上手くできるかわからけど、まぁしが他の人のとこ行かんように俺で満足して貰えるように頑張るから」

「だから、坂田だけやって...こんなん...」

体がもう一度ゆっくりベッドに沈められて、坂田が俺の足を開く。
そこに腰を寄せると、触れ合った肌と肌がじっとりと汗ばむ。
本当に入るのか、ゴクリと緊張から喉を鳴らすと坂田は気がついたように俺の腰を少しあげて腰の下に枕を差し込んできた。

「そうや、この方が楽なんやろ?前にネットで見たんやけど、あってる?」

なんて不安そうに見つめてくる犬みたいな瞳にやっぱり俺は弱いらしい。

「ありがと、さかた」

「うん」

頭を撫でてやると嬉しそうな顔。
そのまま腕を坂田の背中に回して、ぎゅっと抱きついた。
覚悟を決めろ志麻、ちょっとデカイけど、大丈夫。
ディルドだって最初は入らなかったけど入るようになったし

「ぅ、わっ...」

「いれるで、いい?」

「ん...ええよ、」

さっきまで指があったそこに熱すぎるものが押し付けられている感触が分かってしまって思わず声が漏れる。

ええよ。
そう答えた声は震えていなかっただろうか。

「ッ...ぅ、はっ...」

「っ...これ、ほんまに入るんっ...?」

「ぅ゙っあっ...ぅ、だい、じょぶっ...その、ままっ...」

熱くて、頭が真っ白になるほどに大きな質量が狭い入口を押し広げるようにして入ってくる。
坂田の苦しげな吐息が首筋を掠めてくすぐったい。

大丈夫、痛くは無い、苦しいけどっ、太いとこ超えればっ...

「っ...もうちょっと、すすめるでっ?」

「あ゙ッ、ぅっ~~~ッッ」

「あッ...まぁしッ、そんなっ締めんでッ...」

カリの部分が一気にずんっと入り込む。
そのせいで内壁が擦られて、しかも竿の太い所にぐいぐい広げられて、

「は、あっぅ、あっだ、だめっ...ひっ」

体の内側から焼かれているんじゃってくらい熱くて、内蔵が全部上から出てきそうなほどの圧迫感。

息、できないっくるし、くるしいのにっ...
ぴりぴりと痺れるような快感に腰が勝手に跳ねて頭が追いつかない。

「ひっ、あ、ぅ゙っ...さか、まって...はっ ッ、さかっぁ゙」

「まーしぃっ!?」

「ぅ、あ゙ぁ、ぅ゙~~ッは、はっあっ」

「まぁしっ大丈夫やでっ、俺と一緒に息吐いてっ」

立場はもう完全に逆転して、流石の坂田も俺の状態に気がついた。
顔にかかった髪を避ける指先が優しい。

さっきから俺がしていたように頭を撫でられて、ゆっくり息してって、とん、とんって肩を優しく叩いてリズムを取ってくれて

「まぁし、痛い?」

「っ...ぁ、いたく、ないっ...」

「くるしい?」

「はっ...んッ、くる、しっ」

「っ、もうちょっと頑張って」

無意識にきゅっきゅっ♡と収縮を繰り返す秘部が熱いものを締め付けて、深く息を吐いた坂田が眉にシワを寄せる。
その度に中でドクンっと脈打つ初めての感覚にもっと坂田を感じてしまって、はくはくと酸素を求めて開く唇からは勝手に坂田を呼ぶ声が出る。

「さか、たっ...さぁ、たっ...」

「ッ...まぁし、いつも、こんなんなんっ...?」

「っじ、めてっ...」

「えっ?」

聞き返すなや、俺、最初からずっと言っとったやんか。
何度も息を吸って、整わない呼吸を何とか整えて、今度はちゃんと伝わるように、坂田を抱き寄せた。

「さかたが、はじっめて...やからぁっ...」

「う、そっ...ほんまに、?」

「ひッ...ぅ、でかく、せんでっ...んッ、ぅっ」

「これはまーしぃのせいやろっ」

「ぅ、うっあッ...ぁ~~~っ...はっはぁっ」

中でもっと大きくなった坂田のものが、ディルドよりも、指よりももっと奥まで届く。

あっやだっ、そこ、しらん、こわいっ

「ひっぅ゙、うっや、あっ」

そう思っても口からは言葉にならない声しか出なくて。
ガリっと背中に爪を立てれば、坂田が心底嬉しそうに笑う。

「俺が初めてなんや、うれし...まーしぃ、すき」

その好きは、きっと恋愛の好きとはちょっと違うんだろうけど、でもそれなら俺だって。

「しまも、すき」

気持ちいいのは好き、坂田もすき、こうやって好きをいっぱい注がれて甘やかしてもらうのも実は、大好き。

坂田がずっと止まって、苦しいのが馴染むのを待ってくれてたから、圧迫感は変わらないけど息は出来るようになって。
その代わりに坂田のを中で感じる度にぴりっと甘い痺れが腰を駆け巡る。

「はっ...ぁっ...まぁし、これ...良すぎて、もう我慢できらんかもっ...」

「んっぁ゙っぁ、さかった、あついっ...」

「んッ、おれも...っ、まぁし、きもちいっ?」

「ぅあッ...ぅ゙っう、わかっなっきもち、っ...ひぁ゙ッ」

苦しくて、息を吸うのもやっとだけど、坂田が心配そうに聞いてくるから答えたくて。
志麻の反応を伺うようにゆるく腰を奥に押し当てるように動いてくれる坂田にまた胸が高鳴って、心の方から気持ちよさが溢れてくる。

「さ、かっ...だいじょぶ、うごいて...ええよっ...?」

我慢できらんかも、とか言ってたくせにずっと我慢してくれてる。
同じ男だから分かってしまう、中で動かずにいる事がどれだけ大変か。
坂田を考えて、きゅっと中が締められるたびに

「ンっ...まぁしっ...は、ぁっ...」

なんて漏れ出るような熱い息と、額を伝い落ちる汗と目を細める表情が、可愛いのにかっこよくって。
もうほんまに、坂田に溺れてしまいそうっ...

「前も触った方がええよねっ?このままじゃイけらんやろっ?」

「っ...ひとりの時は、そうやったけどっ...なんか、いまなら坂田のだけでイケそうっ...」

「ッ...そんなん言われたらっ...」

心が満たされるって大事。
ディルドじゃ絶対感じられることのなかった熱さと、上から苦しいくらいに強く抱きしめられる嬉しさと、甘やかしてくれる優しい声と、自分で興奮してくれてる声と。

坂田がくれる全部が
きもちよくて...

「あっ、さかたぁっ...きもち、ぃっ...」

自分でも聞いたことないくらい蕩けたような甘ったるい声に、坂田はやっぱり興奮したように微笑でくれた。

「まーしっ...それはあかんよッ...」

「ひぁ゙ッぁっ...んっん、ぁ゙っぁ、ひ、ぅ゙っ」

「ごめんッ...くるしくないっ?」

「ん、ぁ゙っあッッ」

ずるっと抜けていくような感覚に下腹部に力を入れた瞬間、目の前がパチバチと白くトぶくらいの衝撃が全身に走る。
自分のものだと思えないくらいに強すぎる甘さに反った体は坂田にしっかり抱き抱えられて、もう少しの思考も残っていないはずなのに

「はッ...きもちいッ...」

「っ~~~~~ッッ」

坂田の声だけはヤケにクリアに頭に届いて。
きもちい、これ、だめなやつ、も...わからん

「まぁし...っ、イきそっ...イッてもええっ?」

「んっぅ゙っあ、イ、てっいって...っしまも、しまもっええっ?ぁ、あっ」

「ッッ、ほんまっ、エロっ...ええよ、一緒にイこ」

「ひっぅ゙、あぁ゙ッッ~~~っ」













それから数時間。
ベッドから動けずにいる俺を甲斐甲斐しくお世話してくれた坂田は

「勘違いしてすみませんでしたー!!!」

なんて焦ったように土下座してきた。
こいつ、ほんまおもろい

「ふふっ、バーカ」

なんて笑ってやったら、まぁしえろいかわいい、わけわからんことを言ってくるもんだからもっと笑ってしまいそうになる。
明らかにやってしまったって顔で落ち込んでるのが面白いからちょっとだけからかってやろうか。

「もうしてくれないん?」

「えっ...っ!?」

「坂田のせいでこんなこと覚えてもうたから、坂田がしてくれないなら、ほんまに知らんおっさんのとこ行ってまうかも」

まぁ、知らんおっさんとか死んでも嫌やけど。
俺の予想ではこの後「絶対だめやー!!」なんて止めてくるんかと思ってたのに、帰ってきた言葉は予想外のものだった。

「えっ」

パッと下げていた顔を上げた坂田が期待の籠った目で志麻を見た。

「ええのっ?」

そんな欲丸出しの声がやっぱり可愛くって、俺は思わず笑ってしまった。



end♡


しまさかもさかしまも、尊い...(◜¬◝ )
おいしい、たべたい
しま右増えろ...

しまさんちんちんでかいのに受けなのほんまかわいい
そのまま抱かれてろ...

Bạn đang đọc truyện trên: AzTruyen.Top

Tags: #kntrtmemo